燠火について

私は自然豊かな、ここ宮崎で生まれ育ちました。
幼少期より、焚火やキャンプファイヤー、バーベキューキューなどで
焼き芋や焼肉、地鶏の炭火焼などを当たり前のように食べて来ました。

そのため、私が薪火料理の魅力にとりつかれたのも自然なながれでした。
「なぜ薪火?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、
実は私が修行したイタリアでは薪でお肉を焼く店が主流でした。

薪火は生木を燃やすため水分を含んでおり、
炭火よりもジューシーかつ柔らかく、さらに風味よく仕上がると言われています。
そのため塊肉を焼き上げるイタリアのビステッカ(ステーキ)には、
薪火の方が断然向いていると言われていました。

その良さを知っているため、私の店でも、最も素材の味を活かす方法として
お肉やお魚、そして野菜などを直に薪火で炙り調理しております。

例えばお肉を焼くというと、日本では、炭火が思いつくかもしれません。
しかし、薪火は炭火と比較すると熱だけでなく、水分を含んでいます。

燠火になってもそれは同じで、水分を含んだ赤外線でお肉を焼く事で、
表面をしっかり焼き固めつつ、内部にじっくりと熱を伝え、
食材の水分を必要以上に奪わずに調理可能なのだと言われております。

厚めのお肉をじっくりと調理する時にも、薪火は本当に優れた調理法となります。